散髪に愛情込め 20年の交流に幕 向陽学院を訪問 理美容師グループ 感謝状に「子や孫のようでした」 :北海道新聞 2011/2/23

【北広島】女子のみの児童自立支援施設の道立向陽学院(仁原正幹院長、28人)で、学院生の散髪を担当してきた理美容師のグループ「たんぽぽ友の会」(小山真樹代表)が、20年以上にわたる活動に幕を閉じた。会員の高齢化によるもので、最終日となった22日には向陽学院から感謝状が贈られた。(貝沢貴子)

 同会は札幌や北広島に住む理美容師の女性7人で構成。向陽学院が北広島市に移転してきた1989年6月から、同学院を訪れ、有償で学院生たちの散髪と顔そりを行ってきた。しかし、会員の半数が60代後半となり、活動を継続することが難しくなったため、本年度限りで終えることとなった。

 長年にわたる学院生との交流について、札幌市白石区で理容室を営む星野和子さん(66)は「子供や孫のように見ていました。明るくて良い子たちなんですよ」。北広島の中納昭子さん(66)も「みんなかわいい子ばかりでした」と話す。

 向陽学院で寮母を務める滝川陽子さん(43)は「髪形が気になる年ごろの生徒たちは、年4回の散髪を楽しみにしていたのでは」と振り返る。

 22日は散髪を終えた後、仁原院長が小山代表に感謝状を贈呈した。学院生の代表者が「今までありがとうございました」と言いながら、お礼の言葉が書かれた色紙と、学院生たちが作ったラベンダーのポプリを会員たちに手渡した。

 学院生からの突然の贈り物に、小山代表は「驚きましたが、うれしかったです」と笑顔。玄関に集まった学院生たちは、拍手で会員たちを送り出していた。

 今後は別の民間業者が引き継ぐ予定だ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
散髪って結構課題なんですよね。
人数が少なければ何とでもなるんでしょうが、人数が多くなってくると、お店に行くのも大変。来てくださる方なんて希有な存在。そんなわけで、けっこうボランティアに頼っている部分もあるようですね。