新聞記事:酒気帯び・痴漢歴ある生活指導の県職員がまた (2011年11月16日 読売新聞)

和歌山県児童自立支援施設「県立仙渓学園」(紀の川市)の男性主査(39)が今月3日、入所生徒らを公用車に乗せて酒気帯び運転したとして、大阪府警に道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙されていたことがわかった。


 主査は過去にも、酒気帯び運転と痴漢で2度逮捕され、県はそのたびに懲戒処分としていたが、その後、非行に走ったり虐待を受けたりした子どもたちが入所する同学園で生活指導などを任せていた。県は15日、主査を同学園から子ども未来課へ異動させて自宅待機とし、今後、厳しく処分する方針。

 県によると主査は3日午前6時頃、入所する生徒1人と職員1人を乗せ、愛知県に向かうため公用車を運転。大阪府泉南市で府警高速隊が行っていた検問で、呼気1リットルあたり0・15ミリ・グラム以上のアルコール分が検出され、主査は「2日午後8時頃まで、自宅で夕食をとりながら酒を飲んでいた」などと酒気帯び運転を認めたという。

 主査は1995年に採用され、96年に酒気帯び運転で事故を起こしたとして同容疑で逮捕された。さらに、厚生労働省に派遣されていた2009年には、東京都内で電車で女性の体に触ったとして都迷惑防止条例違反容疑で逮捕された。県は2度とも、主査を減給処分としたが、2度目の処分直後、同学園に異動させた。

 この日、記者会見した同学園の宮本健司園長は「子どもたちを指導する立場にありながら、事件を起こしたことは遺憾」と謝罪。2度も逮捕された人物を、少年の更生指導などにあたらせていたことについては、「事件について反省しており、仕事ぶりはまじめだった」などと釈明した。

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これはヒドイ
こういうことで、児童自立支援施設の名を出すのはやめて欲しい
和歌山県もどうかしてるとしか言いようがない。
過去2回の逮捕、なぜ公務員を続けさせていたのか・・・

厚労省に派遣中に痴漢ってのもヒドイ

酒気帯びって、一発でクビって都道府県が結構あるはずなのにね。

新聞記事:児童福祉の先駆者描く作品上映 児童自立支援施設の礎築く  2011.10.20

矢板】国内の児童福祉の先駆者の1人、留岡幸助(1864〜1934)の生涯を描いた映画「大地の詩〜留岡幸助物語〜」(山田火砂子監督)の上映会が22日、市文化会館大ホールで開かれる。県内での公開は初めて。(島野剛)

 留岡は明治時代、東京都内でいわゆる不良少年の教育施設を開設。その後、農作業などを通じた教育を行うため「北海道家庭学校」を開いた。

 北海道家庭学校は小規模の寮で少年と父母役の職員が寝食を共にし、自然の中で日々を送りながら落ち着いた生活を取り戻す処遇を実践。このスタイルは児童福祉施設の1つ、現在の児童自立支援施設で行われている処遇の基となっている。

 県の児童自立支援施設那須学園」(定員60人、矢板市沢)園長補佐の田仲輝男さん(55)が今春、東京都内の映画館で作品を見て感激。製作会社に県内での上映を熱心に働き掛け、上映会が実現した。

 同学園も1992年まで北海道家庭学校と同じ夫婦小舎制を採用。現在は職員が交代勤務になっているが、基本的なスタイルや理念は変わっていない。田仲さんは「多くの人に児童自立支援施設を知ってほしい。今も留岡の時代も『家庭が大切』というのは変わっていない」と話す。

 出演は村上弘明工藤夕貴ら。山田監督は本年度児童福祉文化賞を受賞している。

 午後2時開演。冒頭、山田監督が舞台挨拶する。前売り1千円、当日1400円。前売り券の問い合わせは市文化会館電話0287・43・2212。


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映画を誘致してこれるんだ。そういう手があったか。うちでも企画したらできるのだろうか?
しかし、この映画、業界以外ではどういう反応なのだろうか。

山田監督は、前前作(石井十次)、前作(石井筆子)でも児童福祉文化標賞を受賞していたが、今回で3本連続ですね。特別部門での受賞となっていました。

若手警察官が熱血野球指導 岡山中央署の有志、県立成徳学校部員に

 岡山中央署の若手警察官有志が、児童自立支援施設・県立成徳学校(岡山市中区平井)軟式野球部の指導を始めた。技術に加え、精神面でもアドバイスを送る“お巡りさん”は子どもたちから「先生」と慕われる存在。27日から中国地方の同施設5チームが集う中国少年野球大会(三原市)に出場する選手たちは「優勝して恩返しを」と張り切っている。

 指導しているのは同署の20代の野球経験者約10人。同校関係者から野球部の活動を聞き、スポーツを通じた地域貢献の一環にと指導を申し出、6月中旬にスタートした。ほぼ毎日、非番や休日の2人が交代で練習に出向き、小中学生の部員28人とともに守備練習などで汗を流している。

 大会を目前に控えた25日は、桑野スポーツ広場(岡山市中区桑野)で試合形式の練習。署員2人は控え組に入ってレギュラー組と対戦し、終了後は捕球時に腰を落とす重要性などを動作を交えながら教えた。

 普段から積極的に声を出して練習を盛り上げ、けがやエラーをして落ち込んでいる子どもがいれば声を掛けて励ましている。
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野球の季節ですねぇ。記事の岡山成徳さん、全国出場決めたようですね。


写真もありますので元URL
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011072522104817/

府立施設“自立支援の鐘”20年ぶり復活〜ものづくり東大阪の企業一役  2011.6.18産経ニュース

 大阪府柏原市児童自立支援施設「府立修徳学院」で、「みかえりの塔」の機械式の鐘が修復され、20年ぶりにメロディーを取り戻した。塔は、同学院をモデルにした映画のタイトルになるなど施設の象徴。大手メーカーから「直らない」と言われ一度はあきらめかけたが、ものづくりの町・東大阪市の中小企業が協力に名乗りを上げ、復活を遂げた。

 ■映画のタイトルに

みかえりの塔は昭和12年に篤志家の寄付で建設。生徒が学院の鐘の音を聞き、逃げ出すのを思いとどまったというエピソードに心を打たれた当時の院長が思い立った。故笠智衆氏主演で学院を描いた戦前公開の映画のタイトルにもなった。

 現在の塔は43年に作られた2代目。高さ約19メートルの頭頂部に設置された大小4つの鐘は初代の塔にあったものを引き継いだ。鐘は自動で朝、昼、夕の定時に3回メロディーを奏でる構造だったが、20年ほど前から鳴らなくなった。

 「生の音色を取り戻したい」と、同学院では、平成21年に行われた塔の改修工事を機に修復を模索。塔壁面の時計と連動していることから大手時計メーカーにみてもらったところ、構造が古く「直らない」と判定された。

 いったんは、修復をあきらめたものの、話を聞きつけた東大阪市の異業種交流支援企業「ロダン21」が協力に手を挙げた。

 同社は、昨秋から市内の協力企業とともに故障原因を調査。鐘が鳴る仕組みを示す資料が残っていなかったため、装置を分解して詳細な構造を図面に描き直した。その結果、歯車の多くに異常がなく、歯車を回すモーターが長年風雨にさらされて配線がショートしたことで動かなくなったことが原因と分かった。

 ■休日返上で作業

電圧の合うモーターを探し回り、交換が必要な歯車を町工場で新調してもらった。毎年5月の母の日に開かれ、鐘を鳴らす伝統があった学院最大の行事「讃母の式典」に間に合うよう今年4月中旬から休日返上で作業にあたり、2週間で工事を終えた。

 故障前の音色を知っている同学院企画調査課の吉川正基課長は「やはり、生の鐘の音色は心に響く。退院した生徒たちも、どこかで聞いてくれたら」と感慨深げ。ロダン21の品川隆幸社長は「大手メーカーが直らないと言っても、何とかするのがものづくりの技術。お役に立てただけで満足です」と話している。

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「みかえりの塔」有名なんですけど、伝説が増えましたね。
しかし、「東大阪宇宙開発協同組合」や「ロダン21」とか大阪の中小企業パワーってすごいですね。大手メーカーが直せんものを直すってのは、かっこよすぎです。


写真もあるので元URL
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110618/trd11061813440009-n1.htm

親権の一時停止 法施行が1年後では遅い  =2011/06/06付 西日本新聞朝刊=

 親の虐待から子どもを守るため、民法の親権制度や、児童福祉法など関連法の制度が改正された。

 親権を最長で2年間停止することや、児童相談所長や児童養護施設の施設長らの権限を緊急時には親の意向より優先させることなどが可能になる。

 ところが、改正法の施行は1年近く先の来年4月だという。いま虐待で命を脅かされている子どもを救うためにも、法施行の前倒しを求めたい。

 児童福祉の現場では、これまで親権を持つ親の存在が「壁」となって、虐待から子どもを救う対応が遅れるケースが少なくなかった。

 今回の法改正によって、病気の子に必要な治療を受けさせない医療放棄や、親の暴力で命が脅かされていることが明らかな場合には、親の権限を法的に一時的に停止し、子どもの救済を最優先する対応が取れるようになる。

 現行民法でも、親権の乱用があれば家庭裁判所が喪失を宣告できる。しかし、親権の喪失は親の権利を無期限に奪うことになるため、関係者や親族も申請をためらう傾向にある。

 親権を奪うのではなく、関係者の判断で一時停止できるようになれば、児童福祉の現場にとっては虐待対応の選択肢が増えることになり、「子どもの命を救う道」が広がることを意味する。

 子どもへの親の虐待を深刻化させない有効な「歯止め」になり得るのではないか。新制度を積極的に活用したい。

 厚生労働省によると2009年度、虐待による子どもの死亡は67人に上る。全国の児童相談所への虐待相談件数は4万4千件を超え、過去最多を更新した。

 児童虐待では対応に一刻を争うケースがある。虐待を続ける親から子を離すための措置となる新制度の早い実施が求められる。それを可能にする改正法の早期施行に向けて、法務、厚労両省や警察庁など関係省庁の調整を急ぎたい。

 むろん、子の成長に責任を持つ親の権限は尊重されるべきである。容易に侵してはならない権利でもあり、本来、法律で規制することは望ましくない。

 しかし、現実に起きている虐待が最悪の事態になるのを食い止めるには、親権停止もやむを得ないだろう。生命が危険にさらされている子どもを救う緊急避難措置として、法で親の権利を一時的に停止することも許されるはずだ。

 新制度導入後は、親から離された子どもの保護・受け入れ態勢と同時に、親権停止期間中に親の生活を立て直すための支援や教育がいっそう大事になる。

 子どもを救い、親子の絆を修復して、子と親が安心して暮らせる日常に戻る−。虐待があっても、それが子の切なる願いであり、親の思いでもあろう。

 しかし、そんな日常を取り戻すには、親の「心の治療」や経済的自立の支援が何より必要だろう。親権停止期間は、そのためにこそ生かしたい。


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被虐待と親権の問題。施設においても重要なことです。確かに、1年先では遅い気もするのですが、しっかりと整理をしておかないと、振り回されそうです。

震災孤児調査で被災地へ 3道県の支援施設職員 産経ニュース 2011.3.25

 東日本大震災で親や親戚(しんせき)を失って身寄りがなくなった震災孤児の実態を調査するため、北海道や埼玉、栃木両県の国立児童自立支援施設の職員ら8人が25日、盛岡市を出発し、岩手県沿岸の被災地に向かった。

 岩手県福祉総合相談センターによると、8人は児童福祉司や児童心理司らで構成。25日は釜石市入りしている岩手県の職員と合流し、今後の活動について協議。26日から1週間の予定で、釜石市大槌町のすべての避難所を回って調査に当たる。

 北海道中央児童相談所(札幌市)から応援に来た、福士良知相談支援係長は「可能な限り被災した子どもや家族の状況の把握に努めたい」と意気込みを語った
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 今回の震災は本当に信じがたい光景が広がっています。震災で亡くなられた方のご冥福をお祈り、するとともに、今なお大変な状態である被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
 ニュース等で話題になるのは本当にごく一部で、何十万、何百万という方々ひとりひとりに同様の話題があるのだとおもいます。

 震災直後に、厚労省の方から、被災地への職員派遣が可能かどうか、また施設として受け入れが可能かどうかの調査が入りました。インフラの復活とともに被災地入りする関係者が増えていくのだとは思いますが、一刻も早く心安らかに過ごせる生活が取り戻せることを願っております。

散髪に愛情込め 20年の交流に幕 向陽学院を訪問 理美容師グループ 感謝状に「子や孫のようでした」 :北海道新聞 2011/2/23

【北広島】女子のみの児童自立支援施設の道立向陽学院(仁原正幹院長、28人)で、学院生の散髪を担当してきた理美容師のグループ「たんぽぽ友の会」(小山真樹代表)が、20年以上にわたる活動に幕を閉じた。会員の高齢化によるもので、最終日となった22日には向陽学院から感謝状が贈られた。(貝沢貴子)

 同会は札幌や北広島に住む理美容師の女性7人で構成。向陽学院が北広島市に移転してきた1989年6月から、同学院を訪れ、有償で学院生たちの散髪と顔そりを行ってきた。しかし、会員の半数が60代後半となり、活動を継続することが難しくなったため、本年度限りで終えることとなった。

 長年にわたる学院生との交流について、札幌市白石区で理容室を営む星野和子さん(66)は「子供や孫のように見ていました。明るくて良い子たちなんですよ」。北広島の中納昭子さん(66)も「みんなかわいい子ばかりでした」と話す。

 向陽学院で寮母を務める滝川陽子さん(43)は「髪形が気になる年ごろの生徒たちは、年4回の散髪を楽しみにしていたのでは」と振り返る。

 22日は散髪を終えた後、仁原院長が小山代表に感謝状を贈呈した。学院生の代表者が「今までありがとうございました」と言いながら、お礼の言葉が書かれた色紙と、学院生たちが作ったラベンダーのポプリを会員たちに手渡した。

 学院生からの突然の贈り物に、小山代表は「驚きましたが、うれしかったです」と笑顔。玄関に集まった学院生たちは、拍手で会員たちを送り出していた。

 今後は別の民間業者が引き継ぐ予定だ。

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散髪って結構課題なんですよね。
人数が少なければ何とでもなるんでしょうが、人数が多くなってくると、お店に行くのも大変。来てくださる方なんて希有な存在。そんなわけで、けっこうボランティアに頼っている部分もあるようですね。