新聞記事:子育て研修会:虐待防止へ「ただ寄り添い甘えさせ」 児相職員ら6人が体験談 /高知 毎日新聞 2010年8月1日 地方版

 虐待を防ぐため、より良い子育てを考える「こころの響きあいを求めて、子育て研修会」が31日、高知市朝倉戊の県立ふくし交流プラザで始まった。初日は、非行児や虐待問題などに携わる児童相談所の職員や小児科医ら6人が体験などを発表し、女性を中心に約250人が聴き入った。

 NPO「カンガルーの会」が主催し、初めて開催。「サイコセラピー練習帳」などの著者として知られる米メイヨ・クリニック医科大の丸田俊彦名誉教授がアドバイザーを務めた。

 県中央児童相談所の児童心理司、岡本有加さんは、以前1年勤務した児童自立支援施設の男子寮での体験を発表。犯罪などの不良行為をした未成年を入所させ指導する施設だが、岡本さんは「初めは厳しく対応しようとしたが、まったく言うことを聞いてくれず、無断外出も頻繁にしていた」と苦労した様子を話した。「もうあきらめ、肩の力を抜いた。私も好きにやって楽しむようにした。すると、子どもたちがなつくようになり、時には『お母さん』と甘えることも。気が付くと無断外出もなくなっていた」と紹介した。

 これに対し、丸田教授は「こちらの思ういい子どもに操るのではなく、ただ寄り添い、一緒に楽しむことで、子どもも素直に甘えられる。子育てにおいても重要なのでは」と指摘した。

 研修会に参加した高知市横浜新町の保育園長、山下文子さん(65)は「今回の研修会で甘えさすことが必要だと感じた」と話した。

 1日は丸田教授が「甘えと間主観性」と題し午後1時から同プラザで講演する。参加無料。【黄在龍】


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講演を聞いたわけでもないので、コメントは特に無いですけど
1年勤務って何なんでしょうね。高知では標準ですか。