ニュース 施設入所児の性教育を考える  7月31日 21時50分 NHK

親から虐待を受けて児童福祉施設に入所する子どもが増えるなか、施設の中で子どもどうしの性的な問題が増えているとして、防止のために必要な性教育について考えるシンポジウムが東京都内で開かれました。
このシンポジウムは、子どもの性教育の問題に取り組んでいる市民グループが開いたもので、東京・世田谷区の会場には、児童福祉施設や学校関係者などおよそ60人が集まりました。この中では、小学生のときに母親の再婚相手から性的な虐待を受け、児童養護施設に入った20代の女性が、「施設では性についてきちんと教えてもらえず、人間関係がうまくいかなくなって、15歳で就職して施設を出たが、寂しくて出会い系サイトを利用するようになり、多くの男性と関係を持った」と自分の体験を語りました。また、関東地方の児童自立支援施設の職員の男性は、親から性的な虐待を受けた子どもが、施設の中で、ほかの子どもに対して性的な加害行為をするなどの問題があるとしたうえで、全国に58か所ある児童自立支援施設にアンケートをした結果、回答した55施設で暮らす子どもの4人に1人に、性的な非行歴があったことなどを報告し、性被害の連鎖を止める仕組みが必要だと訴えました。現在、児童福祉施設で暮らす子どもたちへの性教育のプログラムは無いため、今後、関係者が連携して具体的な内容を検討することにしています。

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多くの施設で課題としてあげられている問題かと思います。
「非行問題」に大阪の取り組みが紹介されていましたが、その時も問い合わせが殺到していましたね。
被措置児童等虐待防止ガイドラインが出て以降、児童養護施設で今まで表面化しにくかった
施設内における児童間の性的加害が外へと出されるようになってきている様に思います。
児童養護施設で問題を起こすと、もともと家庭での養育に課題を抱えているだけに、
家庭に戻るという選択肢は難しく、施設変更となると、児童自立支援施設が出てきますね。
受け手となる児童自立支援施設においては、性的加害に対応するプログラムの確立が急がれます。
もちろん、児童養護施設からの措置変更だけでなく、直に入所してくる児童の入所理由にも
性的加害はありまして、対応を迫られているところでしょう。

逆に、女子に多い、性的被害へのケアも課題となっていますね。