新聞記事:児童自立支援施設・県立杜陵学園:入所児に義務教育−−4月から /岩手  毎日新聞 2010年2月16日 地方版

 県は15日、児童自立支援施設の県立杜陵学園(盛岡市上田、中村純夫園長)内に盛岡市立の小中学校の分校・分教室を今年4月に設置し、入所児童に対して義務教育を行うと発表した。福祉施設の児童にも学校教育を受けさせることを求めた児童福祉法の改正に伴う措置。

 県児童家庭課によると、同学園では従来、学校教育に準じた「学科指導」を非常勤講師らが行ってきたが、今後は義務教育化によって正規のカリキュラムでの教育となる。小学校1人、中学校6人の教員の人件費などは県、教材等の購入費などは市が負担する。名称は、市立緑が丘小北杜分教室と市立黒石野中北杜分校とする。

 同学園は18歳未満で、家庭や学校に適応できないなどの事情がある児童ら14人(うち小学生3人、中学生9人)が入所している。中村園長は「義務教育化は子どものためにも良かった。今後も施設と学校が連携して、教育の質を高めていきたい」と話した。【岸本桂司】

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「子どものためにも良かった」学校教育を実施、継続できることが課題ですよね。
噂では、施設に入った学校が「撤退したい」と言う施設もあるとか。
一概に「義務化」で形だけ整備したのでは、真に子どもたちの利益となるものはできない。