新聞記事:卒業を祝う会:前橋のNPO、児童施設の子供を /群馬  毎日新聞 2010年3月13日 地方版

 県内の公立中学校が卒業式を迎えた12日、児童福祉施設で暮らす子供たちの中学卒業を祝おうと、前橋市日吉町の前橋商工会議所で「卒業を祝う会」(NPO法人青少年の自立を支える群馬の会主催)が初めて開かれた。

 祝う会には、児童養護施設児童自立支援施設の計5施設から、中学3年生20人が参加。イタリア料理のコースを食べながら、社会に出た時に必要とされるテーブルマナーなどを学んだ。

 参加した子供たちは「おいしかった」「将来役に立つかも」などと声を弾ませていた。児童福祉施設を退所した子供たちを受け入れている自立援助ホーム「ぐんま風の家」の多胡和典施設長(31)は「家族と離れた施設の生活では、マナーなどはなかなか学ぶことができない。いい機会にしてほしい」と話した。【喜屋武真之介】
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おもしろい企画をされていますねぇ。
ただ、「家族と離れた施設の生活では、マナーなどはなかなか学ぶことができない。」との弁にはちょっと・・・。
施設では集団生活であり、好き勝手な食事というのは考えられにくいのですが、となれば、マナーを教えるのは当然のことなのではないでしょうか。何もレストランに行った時だけ、高級な食事を摂るときだけにマナーが必要とされるのではないとおもいます。普通の家庭(何を持って普通とするのかは疑問だし、施設ばかり悪く言われるのはいささかふまんではあるが・・・)より、「レストランとかでの食事の機会が少ない」と言うならまだしも、「施設ではマナーが身につかない」と言うのは語弊を招くのではないかな。生活を基盤とする施設で食事マナーがみにつかないのでは、何をしているのやら・・・。
横道それるかもしれないけど、施設に来る子の中には、まともな食事場面を経験していない子は多い。理由は色々だけど、家族そろっての食事経験の無い子もいる。当然、マナーなんて二の次です。