新聞記事:少年更生の先駆者・留岡幸助の生涯 映画に

朝日新聞 2009年09月28日 北海道


■「心の開拓史」映画に
遠軽北海道家庭学校」舞台


 大正時代の初期、オホーツクの地で農業を中心にした私立の少年更生施設「北海道家庭学校」(網走支庁遠軽町)を創設した社会福祉事業の先駆者、留岡幸助の生涯を映画化する活動が始まった。「はだしのゲン」「キムの十字架」などの作品で知られる現代ぷろだくしょん(東京都中野区)の山田火砂子監督(77)が取り組む。森の学校とも呼ばれる施設は95年の歴史を持つ。巣立った生徒は延べ2300人。留岡幸助の精神は今も色あせない。
(加賀元)


 とめおか・こうすけ(1864〜1934年)
 明治・大正・昭和初期にかけての社会福祉事業家。北海道空知集治監の教誨(きょうかい)師になったことから少年の感化事業に関心を寄せ、1914(大正3)年に網走支庁遠軽町キリスト教の精神に基づく男子専門の教護院「北海道家庭学校」を設立した。


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 「学校に行ったからといって英雄豪傑ができるわけではありません。君子になるか盗賊になるかは、家庭の空気の陶冶(とうや)によるものです。それなのに今の家庭は下宿屋に過ぎません」


 現代にも当てはまる留岡幸助の語録だ。「福祉という言葉すらなかった時代に、罪を犯した少年を預かり、家庭学校の中で更生を志した人。後世に伝える義務があります」と山田監督は話す。来年、遠軽町網走市などで長期ロケをして完成させたい考えだ。


 7代目校長の加藤正男さん(61)は映画化の話に「心から応援したい」とエールを送る。留岡幸助は最近になって中学の教科書でも紹介された。「虐待や家庭崩壊が青少年犯罪を生み出す土壌なのは今も変わらない。功績はもっと知られるべきでしょう」


 山田監督は「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次の生涯を描いた「石井のおとうさんありがとう」(04年公開)、障害児教育の母と言われた石井筆子の生涯を描く「筆子・その愛 天使のピアノ」(07年公開)を手がけた。いずれも児童福祉文化賞を受賞した。


 しかし、映画化には1億円という制作費の確保が課題になっている。そこで、山田監督を知る有志が「映画応援団」(連絡先03・5380・9871)を組織、1口2千円での映画賛助金の募金活動も展開中だ。10万円以上の寄付には名前を映画のエンドロールに掲載するという。


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しばらく前から噂では聞いていましたが、現実味を帯びてきましたね。
10万円寄付して名を残すかな。
んっ!?、加藤校長だ。

写真もあるのでソース元を・・・
 http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000909280006

mixiでの写真借用が・・・