新聞記事:児童自立支援施設、堺市に整備要望へ 2011年1月12日

 親から虐待を受けたり、非行を繰り返したりした子どもたちが入所する児童自立支援施設について、大阪府橋下知事は11日、府立施設で対象児童を受け入れている大阪府堺市に対し、市立の施設を早急に整備するよう求める考えを明らかにした。

 児童福祉法に基づく同施設は都道府県と政令市に設置義務があり、府内には府立と大阪市立の1施設ずつがある。堺市政令市になった2006年度から5年間、「府立修徳学院」(柏原市)に同市の定員21人分を委託。府との協定で今年度末までに新施設を建設することになっていたが、「用地確保が難しい」との理由で整備のメドが立っていないという。

 この日、修徳学院を初視察した橋下知事は、「キャパシティー(収容能力)が足らないのに堺市からの受け入れを続けるのはおかしい。政令市としての責任をしっかり果たしてもらう」と話し、堺市が整備計画を示さない限り、来年度の委託更新を認めない方針を示した。

 同学院は1923年に現在地に移転した旧教護院で、現在、中学生など男女97人が6〜12人ずつに分かれて、「家族」として寮生活を送る。寮長、寮母となる職員夫婦8組もそれぞれの寮に居住し、人材難などから夫婦制の維持が課題になっている。

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以前から囁かれていた、堺市。しかし、政令指定都市に必置義務があるとはいえ、実際に政令指定都市児童自立支援施設を持っているのは、横浜・名古屋・大阪・神戸のみ。残りは全て、委託でしょう。記事を読めば、需要はありそうなものの、都市部での用地確保は難しいでしょうね。府内には、大阪市の阿武山学園がありますが、ここは、市外地に立地しており、学校教育実施では苦労しているとも聞きます。課題山積なんでしょうね。でも、実際に設置されれば、大阪府内に4つの児童自立支援施設ができるってことですな。
道州制なんかはまったく考えにないのでしょうかね。もっとも大阪が日本から独立するかもしれんしね。